縦書きのブログに挑戦してみたくてオープンしました。この革新的な組版エンジン「涅槃」を無償で提供してくれている縦書き文庫さんにただただ感謝です。詩は素人ですが皆さんの感想を聞かせてくれると嬉しいです。
1ページ目には何も書かず 2ページ目にも何も書かない そうしてどこにも何も書かずにただ持ち歩いて 旅の終わりに手に取れば いつも僕と共に居て 一緒に旅をして 同じ匂いをかいで 同じように日焼けして 同じ風景を焼き付けた手帖が ひとり さあ君と今度はどこ行こう?
誰も僕ではない 誰も僕を理解出来ない 僕は誰も理解出来ない 僕は誰でもない 人は誰かに心を許すとき 自分をさらけ出す 人は誰かを信じたいと思うとき その人に歩み寄る それでも完全ではない 百パーセントは神の数字 百パーセントは自我の喪失 それでも僕は前進する 百パーセントではない誰かに 限りなく近づこうとして
地震大国の名を改めて 世に知らしめた 偉大なる災厄 壮絶なる試練 一度は絶望し 萎縮した未来への心 僕の記憶はいつか薄れてゆくけれど 被災者の悲しみが完全に消えてしまうことは無い ただ限りなく極限値ゼロに近づくことを祈り そのためにできることが 永遠の課題 そしてまた一つになった僕らの心 忘れかけた愛国心と 廃れかけていた助け合いの心をもて 立ち上がれニッポン ← ←地震を越え ←自身の力で 自信を取り戻せ
無人島に住もう 人の匂いがしないところで 誰の声もしないところで 気兼ねすることなく 気取ることなく その日暮らしを楽しもう 全ての困難と孤独を振り払い 自分一人の力で道を切り開くんだ! そんな妄想の後 ただただ涙がとまらない もっと大切にしなくちゃ 有人島に生きる今を
こぼれたビールを拭いていると 父の匂いがした