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2012年7月15日

旅の手帖

	
1ページ目には何も書かず
2ページ目にも何も書かない
そうしてどこにも何も書かずにただ持ち歩いて
旅の終わりに手に取れば
いつも僕と共に居て
一緒に旅をして
同じ匂いをかいで
同じように日焼けして
同じ風景を焼き付けた手帖が ひとり

さあ君と今度はどこ行こう?

百分の百

	
誰も僕ではない
誰も僕を理解出来ない
僕は誰も理解出来ない
僕は誰でもない

人は誰かに心を許すとき 自分をさらけ出す
人は誰かを信じたいと思うとき その人に歩み寄る
それでも完全ではない
百パーセントは神の数字
百パーセントは自我の喪失

それでも僕は前進する
百パーセントではない誰かに
限りなく近づこうとして

2012年6月17日

3・11さんてんいちいち

	
地震大国の名を改めて
世に知らしめた
偉大なる災厄 壮絶なる試練
一度は絶望し 萎縮した未来への心

僕の記憶はいつか薄れてゆくけれど
被災者の悲しみが完全に消えてしまうことは無い
ただ限りなく極限値ゼロに近づくことを祈り
そのためにできることが
永遠の課題

そしてまた一つになった僕らの心
忘れかけた愛国心と
廃れかけていた助け合いの心をもて
立ち上がれニッポン
              ←
         ←地震を越え
    ←自身の力で
自信を取り戻せ

2012年5月14日

無人島

	
無人島に住もう

人の匂いがしないところで
誰の声もしないところで
気兼ねすることなく
気取ることなく
その日暮らしを楽しもう
全ての困難と孤独を振り払い
自分一人の力で道を切り開くんだ!

そんな妄想の後
ただただ涙がとまらない
もっと大切にしなくちゃ

有人島に生きる今を

麦酒

	
こぼれたビールを拭いていると
父の匂いがした

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